METHOD 3

STORY
年代や環境により価値観は変わる
例えば手元に1万円があったとして、あなたは何に使うでしょうか。
食事に使っても、プレゼントを買っても、寄付をしても、
その金銭的価値は変わりませんが、
使い方によって得られる感覚的価値はまったく違うはずです。
年代や環境に応じて、価値観は変化し続けます。
自分は何に価値を見出し、
どのように資産を活用するのか。
人生のあらゆる局面で自分を見つめ直さなければ
過去の決断に不満を抱くことになるかもしれません。
Q1
年代と共に価値観は変化していく
譲れない信念はなんですか?この問いに迷いなく答えられる内容は、きっとあなたが昔から変わることなく大切にしている価値観でしょう。

PSYCHOLOGY
心理学で読み解くキーワード
価値類型論
心理学者のエドゥアルト・シュプランガーは『価値類型論』として人の価値観を6つのタイプに分類し、生きていくうえで重要なのは個人の価値観であり、社会的・文化的に形成された世間の価値観とは異なると説きました。毎日の行動や、それにともなう感情は、自分の価値観(信念)に影響された結果だといえます。

心理学者のエドゥアルト・シュプランガーは『価値類型論』として人の価値観を6つのタイプに分類し、生きていくうえで重要なのは個人の価値観であり、社会的・文化的に形成された世間の価値観とは異なると説きました。毎日の行動や、それにともなう感情は、自分の価値観(信念)に影響された結果だといえます。
個人の評価判断基準である価値観は、生まれた環境や文化圏によって形成され、その軸が大きく変わることはありません。一方で、時代の変化や年を重ねるにつれて少しずつ変化していくものもあります。
1000円のランチを高いと思うか否か。この問いに対する答えは、その人の価値観によって変わります。ただ「小学生の頃の自分にとって」という前提をつけると、きっと多くの人が高いと答えるかもしれません。お金に対する価値観は、年齢や置かれた環境、ポジションによって少しずつ変化していくものなのです。

インスタントな情報に
流されていませんか?
インターネットの普及前後で、情報に対する価値観は大きく変わりました。資産形成や運用に関するものはもちろん、ありとあらゆる情報が簡便に手に入るようになり、大多数にとってあたりまえの情報は価値を失いました。その分、情報の正誤を見極める力や、自分の価値観と照らし合わせながら思考する力が求められるようにもなりました。
個人の根底にある価値観は変わらない。けれど、ことお金や資産に関しては、環境によって考え方や捉え方は変化します。キャリアが進むと課題が変わるように、人生でも、叶えたいこと、大切なこと、その優先順位も変わります。それらの変化に合わせて情報を鵜呑みにせず自身の価値観に沿いながら、資産運用や資産管理のフォーメーションも変えていくスキルが必要なのです。

Q2
資産運用に必要な
ライフサイクルの視点
スイスの精神科で分析心理学の提唱者であるユングは『ライフサイクル理論』のなかで、人の一生涯を1日の太陽の動きになぞらえて、40代の中年期を「人生の正午」と呼び、人生を日の出から日没まで4つの時期に分けました。
そして、太陽が真上にくる人生の正午を人生の転換期、人生最大の危機と考えました。人生の正午を迎える時、人は「自分自身について」や「これからの生き方について」考えることになると説いたのです。

PSYCHOLOGY
心理学で読み解くキーワード
ライフサイクル理論
一般的な医師の場合で考えるなら、20代後半にキャリアをスタートさせ、30代〜40代はまさに経験を積みながら収入を伸ばしていく時期にあたります。その後、50代からその後半にかけては、伸びてきた収入も下がる傾向にあります。まさしく人生の正午、40代を過ぎ50代にいたるまでに、今後の自分の生き方について人生を再構築するタイミングが訪れるのです。

一般的な医師の場合で考えるなら、20代後半にキャリアをスタートさせ、30代〜40代はまさに経験を積みながら収入を伸ばしていく時期にあたります。その後、50代からその後半にかけては、伸びてきた収入も下がる傾向にあります。まさしく人生の正午、40代を過ぎ50代にいたるまでに、今後の自分の生き方について人生を再構築するタイミングが訪れるのです。
社会的成功に向けて邁進してきた人がふと「自分の人生はこれでいいのか」と考え、これまで犠牲にしていたこと、家族、他者との繋がり、やりたかったけれどこれまで実現できていなかったことを取り戻そうとします。子供が自立して、もう一度人生を見つめ直すのもこのタイミングが多いかもしれません。
この人生の正午、40代こそが資産形成・運用において最も重要なタイミングのひとつです。

40代を超えて収入が上がるにつれて税金は増え、家族などができれば保証が必要になり、多忙な現在の働き方に対して見つめ直す機会が訪れます。体力的にも以前のように無理がきかなくなり、身体を使った労働集約型の仕事で得る収入を、貯蓄の運用で増やしていきながら徐々に資本集約型の収入へとバランス転換することを模索しはじめます。
そこで資産形成・運用によって無形資産からの収入が増やすことができれば、自分の時間が増え心の余裕が出ることで、自己実現の動機で生きられるようになります。

ライフサイクルに応じて
資産運用を見直す
お金や時間に縛られることなく自己実現や成長動機で生きるようになると、その姿勢や生き方がまわりにも良い影響を与え、さらに成長サイクルが回っていく。
そうするとその後のキャリアや引退について、さらには事業継承や相続についても豊富な選択肢のもと余裕を持ちながら検討を進められるようになるのです。
キャリアが進むと課題が変わるように、人生においても叶えたいことや大切なこと、その優先順位は都度変わっていくものです。だからこそ、目先の節税や投資といった手法や商品の良し悪しに悩むのではなく、自らの人生のロードマップを俯瞰で捉えながら、自分にとって最適な資産運用を都度見直していくことが大切だと言えるのです。

ANSWER
資産を人生軸で捉えることが
資産運用・管理の最適解に繋がる

あなたは、自身の資産運用や管理を誰に任せられるでしょうか。
生涯にわたって自分の人生と資産を見直すこと。これが本当の意味での資産運用・管理です。そのためには言うまでもなく、あなた本人が人生と資産について向き合い続ける必要があります。ただし、自分一人で万全に行うには客観性や専門性の面で難易度が高く難しいかもしれません。
では自分には到底できない?そんなことはありません。デジタル化が進みコミュニケーションコストが劇的に下がった現代、オンライン上でも専門家と繋がること、ライフプランをクラウド管理することは容易になっています。
重要なのは、相手が提案してくる商品やプランをそのまま聞き入れないこと。自分なりの現在そして未来に向けたライフプランをもとに、心から信頼して相談できる相手と話をすることです。

価値観は変わる。資産運用の方法も変わる。
資産について人生から語れるパートナーを見つけることで、あなたの未来はきっと明るくなるはずです。