METHOD 1

STORY
本当の幸せは
外面からはわからない
人々は「幸せになりたい」と願い、
経済的に豊かになろうと試行錯誤を続けてきました。
では、富や所得がはるかに少なかった昔に比べ、
現代の方が幸せだと言える人は、はたしてどれほどいるでしょうか。
高級な車に乗っている人や豪邸に住んでいる人は
確かに裕福かもしれませんが、本当に幸せなのでしょうか。
物質的な豊かさは、目に見える一次情報でしかありません。
思い通りの毎日を過ごせているのか。
自分が理想とする生き方ができているのか。
本当の幸せは、目に見えないところにあるはずです。
Q1
そもそもお金は
何のためにあるか
ある人は「生活をするために必要なもの」と言い、またある人は「欲しいものを買う時に使うもの」と答えるかもしれません。お金とは?この問いに対する解釈は人それぞれですが、基本的には「欲求を叶えるために必要なもの」という答えが一般的でしょう。
では、お金さえあればその人の人生は豊かだと言えるのでしょうか。

PSYCHOLOGY
心理学で読み解くキーワード
マズローの
欲求5段階説
マズローの欲求5段階説についてご存知な方は多いでしょう。アメリカの心理学者であるアブラハム・マズローが1943年に「人間の動機づけの理論」という論文で初めて提唱したこの説は、人間の欲求は5段階に分けられたピラミッドのように構成されていると説いた心理学理論のひとつです。

マズローの欲求5段階説についてご存知な方は多いでしょう。アメリカの心理学者であるアブラハム・マズローが1943年に「人間の動機づけの理論」という論文で初めて提唱したこの説は、人間の欲求は5段階に分けられたピラミッドのように構成されていると説いた心理学理論のひとつです。
下層の欲求ほど低次な欲求と言われており、最も低次な欲求は食欲や性欲、睡眠欲といった生理的欲求です。反対に上層にある欲求ほど高次の欲求と言われており、向上心や達成感といった自己実現の欲求が該当します。
この法則で提唱されている欲求は、大きく「欠乏欲求」と「成長欲求」の2つに分類されます。

欠乏欲求と成長欲求
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「欠乏欲求」は不足していると満たしたいと感じる欲求のことで、満たされていないと満足できないような気持ちになってしまう反面、たとえ満たしたとしても一時的に満たされたと感じるだけで忘れてしまうような欲求です。
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一方「成長欲求」は自分を成長させていこうとする欲求で、自分の内面、内側から満たされていく欲求です。欠乏欲求とは違い、成長欲求はさらに自分を高めていきたいと感じる欲求なので、飽きがくるようなことはありません。
あなたはどちらの
欲求を選びますか?
先程の図にお金を当てはめて考えてみると、どうでしょうか。生きるための食料から、美味しく豊かな時間を過ごすための食事へ。移動手段としての車から、所有欲を満たしたりステイタス誇示のための高級車へ。
収入が増えるにつれ支払う金額は大きくなるかもしれませんが、
所得の大小に関わらず多くの人が「欠乏欲求」のためにお金を稼ぎ、使っているのが実情かもしれません。
もちろん、お金をどう使うかはその人の自由です。ただし「欠乏欲求」のためだけにお金を使っていても、そこにゴールはなく、本当の意味で心が満たされることは少ないのかもしれません。

Q2
いつか来るゲーム
チェンジに向けて
明日、人生の最後の日を迎えるとして、あなたはこれまでの自分の人生は豊かだった、満足だったと胸を張って言い切れるでしょうか。


医師をはじめ専門知識や秀でた能力を持つ人ほど周囲から期待され求められ、結果を残すために自己研鑽や努力を重ねます。
その結果さらに高い知識や能力を獲得し、それに比例するようにお金も増えていくでしょう。
ただ一方で、労働集約化型の働き方が長く続くことは絶対にありません。身体は年齢に応じて確実に衰えていきます。
自分の仕事には社会的意義がある。努力を続けることは自分の使命だ。そう信じて疑わず、自分の時間を犠牲にしながら仕事に打ち込む毎日。
将来を見通す余裕もなく「欠乏欲求」のためだけにお金を使う、あるいは目的もなくお金を貯め続ける日々。そうして過ごしていると、いざ人生の潮目が変わるタイミングで後悔するかもしれません。
なぜなら、あなたは医療のプロフェッショナルである前にひとりの人間だからです。


家族ができたら、家族の為に時間を使うことを心は求めてくるでしょう。
もしあなた自身が病気を経験し死を意識したなら、仕事ばかりに時間を取られていた自分を振り返り、成し得なかった自分の夢に悔しい思いを募らせるかもしれません。
そうならないために重要なのは「働いてお金を稼ぐ」という発想をやめることです。
ECONOMICS
経済学で読み解くキーワード
r>g
2014年の年末に和訳されて国内の書店にも並び話題となった、フランスの経済学者トマ・ピケティ著の『21世紀の資本』。「資本主義の富の不均衡は放置しておいても解決できずに格差は広がるため、その解消にはなんらかの干渉を必要とする」と書かれた本書では、その根拠として有名な「r>g」という不等式が使われています。

2014年の年末に和訳されて国内の書店にも並び話題となった、フランスの経済学者トマ・ピケティ著の『21世紀の資本』。「資本主義の富の不均衡は放置しておいても解決できずに格差は広がるため、その解消にはなんらかの干渉を必要とする」と書かれた本書では、その根拠として有名な「r>g」という不等式が使われています。
「r」は資本収益率=投資などで得られる収益率のことで、「g」は経済成長率=働いて得られる賃金の伸び率を指します。同書では18世紀まで遡ってデータを分析した結果「r」の資本収益率が年に5%程度であるにもかかわらず、「g」は1~2%程度しかなかったと指摘されていました。
つまり、資産 (資本) によって得られる富、資産運用により得られる富は、労働によって得られる富よりも成長が早いということになります。

労働集約型の生き方から
資本集約型の生き方へ
若くて、身体が丈夫で、向上心もあり、並外れた努力ができ、稼ぐ力がある人ほど、労働集約型の収入源に頼ってしまいがちです。もちろん、一生懸命に働くことは素晴らしいことですし、専門知識を得たり経験を積むことはキャリアの形成期にはとても大切なことです。
ただ確実なのは、その状態が永続的に続くことはないということです。
キャリアが確立されてきた段階で、少し先の将来を見据えながら無形・有形資産に働いてもらう。労働集約型の生き方から資本集約型の生き方へどこかで転換させていかないと、忙しい日々に気を取られているうちに、気がついた時には人生の大半が過去のものになっているかもしれません。

ANSWER
理想の人生を描くことが
資産運用・管理のスタートライン

どのようにしてお金に働いてもらうのか。その問いを考える前にはまず「なぜお金を得たいと思うのか」を捉え直す必要があります。
お金とは何か?その答えが「欠乏欲求を満たすためのもの」にとどまった状態のままでは、いざ自分の体が衰えてきた時や人生のステージの変わり目で後悔することになります。
なぜなら「欠乏欲求」はどれだけ満たしたとしても、一時的に満たされたと感じるだけで忘れてしまうような欲求だからです。
重要なのは「お金の価値というのは、人生に反映させて、その価値で測られるものであるべきもの」という唯一の真実です。叶えたい人生の目標、夢、未来があって、そのために必要なのがお金である。
「成長欲求」のためにお金を使うことではじめて、お金は本当の意味であなたにとって価値のあるものになるのです。


このお金に対する正しい認識なくして、あなたの資産形成・運用が上手くいくことはありません。自分の人生そのものをどうしたいのか?その軸が定まらないままに、本当の意味で資産形成計画を立てることはできないということです。
投資すべきはモノではなく人生。
お金に対するバイアスを外すことが
豊かな人生に向けた第一歩です。